脳卒中(脳血管障害)


脳卒中(脳血管障害)[生活習慣病]

脳卒中(脳血管障害)の原因

脳卒中(脳血管障害)の原因は食事から脂肪糖分を過度に摂り過ぎるために中性脂肪やコレステロールが増えすぎたり過度の喫煙などによる動脈硬化や血管内の血栓などにより、血管が詰まったり血管が切れたりすることによって起こります。動脈硬化や血栓は生活習慣病の糖尿病高血圧脂質異常症肥満、などが大きく影響しています。

脳卒中(脳血管障害)は動脈が詰まる脳血栓や脳塞栓、動脈が切れる脳出血があります。

前触れとして以下のような軽い発作がある場合があります。

・吐き気をともなう今まで経験してことが無いような強い頭痛

・吐き気をともなうめまい

・脈拍と一致して「ザクザク」または「ザーザー」といったような耳鳴り

・急に眼の前が真っ暗になって意識を失う。

・顔または手足の左右どちらか側がしびれたり、手足の左右どちらか側が力が入らないかったりする。

・言語障害として人の話が理解できなかったり話したい言葉がでないなどの場合や、舌や口の筋肉が麻痺して俗に言う「ろれつが回らない」場合があります。

・物が二重に見えたり、視野の半分が見えくくなったり片側の眼が真っ暗になり見えなくなる。

・つい数時間前の新しい事を忘れたり、同じ事を何度も質問したりなど徐々でなく急に物忘れをしたり急にぼけた場合は脳卒中の可能性があります。


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脳血管性認知症

脳梗塞や脳出血が原因

脳梗塞や脳出血などの脳卒中(脳血管障害)が原因となって起こる認知症を、「脳血管性認知症」と呼びます。

根治療法が確立されていないアルツハイマー型認知症と異なり、脳血管性認知症の場合は、原因となる病気への対策がある程度立てられます。

しかし、一度病気にかかり、対処が遅れれば、脳細胞がダメージを受けて、再生不能となってしまいます。

適切な予防と治療のために、この病気の特徴を把握しておきましょう。

過去に脳血管障害のどんな病歴がある

まず、認知症の症状が現れる前に、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害にかかっていた例が多く見られます。

たとえば、3年前に脳梗塞で入院した人が、二度目の脳梗塞の発作を起こしたときに、認知症が疑われるようになった、という事例がよくあります。

また、脳血管性認知症では、脳血管障害を起こすたびに、症状が段階的に悪化していきます。

実行機能に障害が起きる

自分がすでに持っている技術や知識を使うことが難しくなり、日常生活に困難が生じます。

たとえば、朝の着替えのときに何を着たらよいのかわからなくなったり、ズボンやシャツを後ろ前に着ようとしたりします。

ボタンを掛け違えたり、どのようにファスナーを閉めればよいかがわからなくなったりすることもあります。

脳血管性認知症の場合は、もの忘れよりも、このような判断力の低下によって日常の実行機能に障害が出ることで、まわりの人が気づくケースが多いといえます。

思考に時間がかかる

何か尋ねても、答えが出るまでに時間がかかるようになります。

たとえば、「今日は何日」と問いかけても、なかなか答えられず、聞いたことを忘れてしまったのかな、と思ったころに答えが返ってくるという具合です。

アルツハイマー型認知症の場合は、知識そのものが失われることが多いのですが、脳血管性認知症の場合は、知識が失われているのではなく、その知識を引き出すのに時間がかかってしまうのです。

日常の実行機能障害も、ゆっくり待ってあげれば、いろいろなことができる場合が少なくありません。

感情の起伏が激しくなる

アルツハイマー型認知症でも同じような症状が見られますが、涙もろくなったり、怒りっぽくなったり、感情の起伏が激しくなるケースが多く見られます。

反対に、無気力になって意欲が低下することも、よくあります。

脳血管障害の危険因子を持つ

脳血管障害をまだ発症していなくても、その危険因子を多く持っていれば、リスクが高いということになります。

高血圧や糖尿病、脂質異常症、心疾患、肥満、喫煙や飲酒などが、危険因子です。

生活習慣に気を配ることが、脳血管性認知症の予防につながるといえるでしょう。

アルツハイマー型認知症を併発

認知症の診断をするときに、それがアルツハイマー病によるものか、脳血管障害によるものかを見きわめるのは、簡単なことではありません。

なぜなら、脳血管性認知症と診断される人のなかには、アルツハイマー型認知症を併発している人が、かなりの割合でいるからです。

反対に、アルツハイマー型認知症と診断された人のなかにも、脳血管性認知症を併発している人がいます。

アルツハイマー型認知症に脳血管性認知症を併発している状態は、「混合型認知症」と呼ばれています。

混合型認知症は、どちらか一方だけの認知症よりも、症状がひどくなることがあります。

脳卒中(脳血管障害)の対策

脳卒中(脳血管障害)の対策としては、血液中のコレステロールや中性脂肪などを減らしたり活性酸素による脂肪の酸化を防いだりして血管を丈夫にすることがポイントになります。

脳卒中の予防に効果効能があるサプリメント

EPA(IPA) DHA

αーリポ酸

イソフラボン(大豆イソフラボン)

イチョウ葉

ナイアシン(ニコチン酸)

納豆菌

ニンニク

ビタミンB6

ビタミンC

ビタミンE

葉酸

レシチン

レスベラトロール

サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

EPA(IPA) DHAは血管内の飽和脂肪酸やコレステロールを除去して、血栓の原因物質のトロンボキサンの生産を妨げ血栓を予防します。

αーリポ酸とビタミンC、ビタミンEは酸化剤で悪玉コレステロールの酸化を防ぎます。

イソフラボン(大豆イソフラボン)は悪玉コレステロールを減らしうえに酸化も防ぎ、血管を拡張させて血栓を防ぎます。

イチョウ葉は活性酸素から血管を守り血管を拡張して、血行を促進します。

ナイアシン(ニコチン酸)は悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがあります。

納豆菌は納豆菌が作る酵素「ナットウキナーゼ」は血栓を溶かす働きがありす。

ニンニクはコレステロールの酸化を妨げる抗酸化剤であり、体内で作られる抗酸化剤のSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)やグルタチオンペルオキシダーゼの働きを活性化します。

ビタミンB6は脳卒中の原因になるホモシステイン(アミノ酸のメチオニンの代謝によって作られ活性酸素を発生させる物質)を分解します。

葉酸はビタミンB12と一緒にホモシステインをメチオニンに戻す働きがあります。

ビタミンCとビタミンEは酸化剤で悪玉コレステロールの酸化を防ぎます。

レシチンに含まれるリーノル酸が悪玉コレステロールと中性脂肪を減らし善玉コレステロールを増やし、血小板の凝集も防ぎます。

レスベラトロールを摂取すると、寿命遺伝子「サーチュイン遺伝子」が働き、老化要因を抑え脳卒中を予防してくれます。。

サプリメント以外での予防改善

食事では肉類や甘いもの、バターなどを減らして、魚類や植物性タンパク質(大豆や豆乳)、植物油(オレイン酸のオリーブ油、ナタネ油)食物繊維を含んだ野菜やキノコ類を増やしてください、もし肉類を食べたい場合は脂肪が牛や豚より固まりずらい鶏肉を選んでください。

生活面ではタバコや過度のアルコールを控えて、睡眠不足ストレスに注意して肥満にならないように適度な運動を心掛けてください。

脳卒中に関連する治療法

脳卒中の新しいリハビリ法「CI療法」

脳梗塞の新薬 tPA(組織性プラスミノーゲン活性化因子)

脳腫瘍(しゅよう)の「覚醒手術」

がん(脳腫瘍)の放射線治療「サイバーナイフ」

脳卒中の後遺症治療「経頭蓋磁気刺激治療」(TMS治療)

痙縮治療の「髄腔内バクロフェン療法」(ITB療法)

脊髄損傷者専門トレーニングジム「ジェイ・ワークアウト」で歩行回復


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脳卒中(のうそっちゅう)に処方される漢方薬

漢方薬は、自分の証に合ったものをお選び下さい。

「証」とは体力、体質、症状などから患者さんの状態を総合的に観察した診断結果のことです。

  • 実証は生理機能が高まった状態を意味して、外見は健康そうに見えます。
  • 虚証は体力がなく、生理機能が衰え、抵抗力も低下した状態を意味します。
  • 中間証は実証または虚証のどちらも偏らず、それぞれの特徴を半分ずつもつ場合を意味します。

自分の証を調べるには「証」の自己判定テストをご利 用ください。

実証

  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
    脳出血の予防、高血圧、神経症に用いられます。言葉のもつれ、記憶障害、歩行困難、知覚障害などの神経症状と、イライラ、不安、不眠などの精神症状、顔色が赤い、目の充血、頭痛、動悸、めまいなどの症状がある場合に有効です。
  • 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
    脳出血の予防、脳卒中の後遺症の改善に用いられます。また、高血圧にともなう頭痛、のぼせ、耳鳴り、肩こり、顔色が赤い、不眠などの緩和にも有効です。
  • 大柴胡湯(だいさいことう)
    便秘がちの人の高血圧、動脈硬化、脳出血の予防、肥満症などに用いられます。便秘や下痢、耳鳴り、肩こり、胸脇苦満のほかに、イライラ、興奮、不安などの緩和などにも有効です。
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
    脳出血の予防や再発防止のほか、頭痛、めまいなどの高血圧にともなう症状の緩和と、「お血」(血液ドロドロ)症状などに有効です。

虚証


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