レシチン(ホスファチジルコリン)


レシチン(ホスファチジルコリン)

レシチン(ホスファチジルコリン)

レシチンはリン脂質の一種で、ホスファジルコリンとも呼ばれ記憶をつかさどる伝達物質アセチルコリンの材料になります。ホスファチジルコリンは学術名で、レシチンはサプリメントの分野では「ホスファチジルコリンを含むリン脂質の混合物」と定義されています。

レシチン(ホスファチジルコリン)は「脳の栄養素」とも呼ばれていて、これを摂取すると記憶力が高められますので、EPA(IPA)DHAと同じ働きをすると考えられます。この他レシチン(ホスファチジルコリン)には、さまざまな効果効能があります。

レシチンの主な効果効能

記憶力を高める

軽い認知症に効く

肝機能障害を改善

心臓を守る


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1.記憶力を高める

レシチンは、記憶をつかさどる伝達物質のアセチルコリンの材料になりますので、レシチンを摂取する事により、記憶力が高まります。

またレシチンは、脳の神経細胞膜の主成分でもあります。レシチンの成分はグリセリンと脂肪酸のリノール酸ですが、このリノール酸は軟らかいのが特徴です。このリノール酸により脳細胞に柔軟性が増して、ドーパミンやアセチルコリンなどの脳内伝達物質の受け取りが確実なります。レシチンのこれの働きによっても、記憶力が高められています。

ネズミを使った動物実験では、レシチンを食べたネズミは高齢になっても記憶力が低下しないうえに、レシチンを食べなかったネズミと比べて、空間認識力が高まっていました。

2.軽い認知症に効く

老人に多くみられる、認知症の50%は「アルツハイマー病」です。アルツハイマー病の原因は脳の記憶をつかさどる海馬の周りのアセチルコリンが、壊れるためと理解されています。

そこでアセリチルコリンの材料のレシチンを補給すれば、アルツハイマーを改善できると考えられました。そのことを確認するため、人に対して治験が行われましたが、結果は効果無しでした。

アルツハイマーによるアセチルコリンの崩壊の程度が大きいため、レシチンの補給程度では海馬の周りのアセチルコリンの再合成ができない事を示しています。

アルツハイマーではなく、軽度から中程度の「認知症」なら高濃度高品質のレシチン(ホスファチジルコリン含有率80%前後)効果が期待できると考えら、アメリカでは軽度から中程度の認知症の人に、高濃度高品質のレシチンを1日15~25g、摂ってもらい2週間をめどに改善の状態を検査して、断続または中止を決めています。

3.肝機能障害を改善

ドイツでは肝機能障害の患者に、レシチンを使う事が認められています。レシチンを使う肝機能障害の症状はウイルス性肝炎やアルコール性肝炎、急性または慢性肝炎、肝硬変、糖尿病性脂肪肝などの広範囲にわたります。

肝機能障害に使われるレシチンはホスファチジルコリンの含有率は90%でその半分にリノール酸が付いている、高濃度高品質なものです。そして治療目的に使われる、このレシチンの標準の飲み方は1回350mgを1日3回服用します。

4.心臓を守る

心臓病の原因は、主にコレステロールと血小板の凝集です。レシチンには、このコレステロール値を下げ血小板の凝集を防ぐ働きがあります。この効果はレシチンに含まれる、リノール酸によるものと考えられています。実際ドイツでは、高コレステロール血症や心臓病の治療に、高濃度高品質のレシチンが使われています。

治験もポーランドなんどで15件ほど行われています。その結果はコレステロール値や中性脂肪値を下げ、善玉(HDL)コレステロール値を上げています。

改善が期待できる症状

脳卒中 頭痛、片頭痛 動脈硬化 肥満 高血圧 健忘症 肝機能障害 心臓病

レシチン(ホスファチジルコリン)を含む食品

大豆 卵黄 レバー 肉類


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レシチン(ホスファチジルコリン)の飲み方

ホスファチジルコリンを90%含むサプリメントを使用する場合、肝臓障害の改善目的で使用する場合は350~500mgを、コレステロール値の改善目的で使用する場合は500~900mgを1日3回食後に服用してください。


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