ビンポセチン


ビンポセチン

ビンポセチンの効果効能

ビンポセンチは、ツルニチニチソウと呼ばれる植物から抽出した、ビンカミンという成分を改良した新規物質です。ビンポセンチは、脳への血流量を増加させ、脳の毛細血管を拡張させると共に、前頭葉の活動を高めます。このためビンポセチンは、記憶力や集中力を向上させ、軽い脳梗塞に効果があります。


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ビンポセチンの記憶カを改善させる効果

ビンポセチンは、1960年代にハンガリーで開発され、ヨーロッパでは「カビントン」という名前で「記憶力の向上」や「認知症の改善」を目的に販売されている医薬品です。しかいアメリカでは医薬品としてではなく、サプリメントとして販売されています。

もともとビンポセチンは、ツルニチニチソウの葉から発見されたビンカミンというアルカロイドの形を少しだけ変えた新規物質で、記憶力の増強や認知障害の治療に利用されてきました。

日本では脳循環改善薬として、めまい、頭重、頭痛などの改善を目的に用いられていましたが、再評価の結果、顕著な効果が確認できなかったため、2001年市場から回収されたという経緯があります。新しい治験を実行するための費用と、その後の利益を比べた結果の判断といわれています。

ビンポセチンの記憶力を改善する効果は、たくさん報告されています。

その1つはイギリスのヒンドマーク博士によるもので、中程度の認知障害者203人にビンポセチンを1日30-60ミリグラム摂取するグループと、同量の偽薬を摂取するグループに分けて16週間治験を行ってもらいました。その結果、ビンポセチン摂取者は偽薬摂取者にくらべ、認知能力に著しい改善が認められましたが、副作用は見られなかったといいます。

また別の論文で同博士は、ある患者がビンポセチンを40ミリグラム摂取したところ、一時間後に記憶力が改善したと報告しています。

ビンポセチンは、記憶力や集中力の低下、以前にくらべ学習に時間がかかるようになったと自覚した人に効果的とされています。また、多くの研究からビンポセチンは、脳の毛細血管で小さな血栓が形成されるミニ脳梗塞が起こり、脳への血流量が低下したときにも有効とされています。

また、イチョウ葉エキスと同じように、ビンポセチンは血液の流れが滞(とどこお)ることで発生する、耳鳴りにも効果的と報告されています。

ビンポセチンが脳で働くしくみ

ビンポセチンは3つのしくみで、効果を発揮します。

最初の2つは、脳への血流量を増加させることと、脳の毛細血管を拡張することです。このため、赤血球が毛細血管を通過し、酸素を効率的に組織に届けることができる。それに加え、ビンポセチンは血小板の凝集を防ぎ、血管内で血栓ができるのを阻止するはたらきもあります。

また、脳の健康を維持するには、脳に酸素をしっかり供給するだけでなく、神経細胞が十分なエネルギーを生産しなくてはなりません。ビンポセチンには、脳のエネルギー生産を高めることも確認されています。

さらにビンポセチンには、ブドウ糖と酸素の輸送スピードを高めることで、ミニ脳梗塞のダメージを軽減する効果もあります。

3つめは、ノルアドレナリンを放出させることによる効果です。ビンポセチンは脳の青斑核(せいはんかく)と呼ばれる箇所にはたらきかけ、ノルアドレナリン神経を興奮させます。ノルアドレナリン神経は計画、判断、実行をつかさどる前頭葉に伸びていますから、ビンポセチンの摂取によって前頭葉の活動が高まります。

ノルアドレナリン神経の数は加齢によって減少し、集中力、注意力、脳における情報処理のスピードが落ちていきます。これを回復させるには、1日10-40ミリグラムのビンポセチンを摂取するのがよいとされています。

改善が期待できる症状

健忘症 脳卒中

ビンポセチンを含む植物

ツルニチニチソウ


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ビンポセチンの飲み方

1日10-40ミリグラムのビンポセチンを食後服用してください。


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